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カラー A3 プリンター

事務機器評論 #72

弊社技術部 ご意見番の加藤真一が
独断と偏⾒で切り込む事務機器評論!
今回のテーマは、RICOH P C6000L です。

 

クラシカル
2019年に#29で紹介したOKI C835dnwの
姉妹機として生まれました。
基本構造は、曾祖父(?)の時代から同じ構造です。
当初からメンテナンス性を最優先に
設計されていています。
定着器やベルト、給紙ロールなどの
メンテナンス部品が簡単に外れるように
なったいまは、お姉さんのC835dnwと
色まで似ています。
静電タッチキーで使用可能なキーのみ
点灯するフラット設計。
5行表示できる液晶表示とここも同一。
外観はそっくりなのにボタン表記は微妙に
変えてきている。まぁ、Ricohさんの呼び方に
変わっているだけですが、、、例 〉節電
→省エネ、戻る→キャンセル 等々。
手差しトレイを開けっ放しだと
見た目が好きになれないだけでなく、
埃をくってしまうのでおススメできません。
排紙トレイは、横風に弱いのでエアコンの
吹き出し口を考えて設置した方がよろしいかと。
印刷物が、風で飛んでいく、、、
なんてことにならないように。
側面からも熱い風が出てくるので狭いところに
押し込むことは出来ません。
ウォームアップタイムは
スペック的には普通なのですが、
実感として、ちょっと長いかなぁ。
こんなものと言われたらそれまでですが
電源入れてから待たされます。
 
A4印刷でモノクロ・カラー共に
片面毎分36枚、両面印刷27枚/分。
4分の3の速度で印刷できるという事は紙と紙の間の
距離が4分の1しか伸びてないという事になります。
実際にはできないけれど、、、紙間距離を詰めれば
片面48枚/分で印刷できるという事か?
印刷解像度は600x1200dpi。
縦横で解像度が異なるのは珍しいですが
スペックとして、こちらも普通。
印刷した印象は、、、
印刷濃度は濃い目で、赤強め
艶感はあるけどマット感もあるみたいな。
色目は、OKIさんの姉妹機とは
異なるものとなっています。
幅55mmの短冊から長尺までの
印刷対応しているのが、OKI・Ricoh含め、
この家系の特徴です。
このシリーズ最大のお気に入りポイント!
マルチパーパストレイから紙を入れて
背面の排紙カバーを開けると、
ほぼ紙を曲げずに印刷ができます。
曲げたくないメディアに印刷する際に非常に
重宝しています。
メンテナンス部品が、お客様自身で
交換し易い様にできています。
色々と外して掃除もしやすいところは、
とても良い!
定着器の手前とカバー側についている4本の
LEDアレーを小まめに乾拭きしてあげれば、
綺麗な印刷を維持できると思います。
ただし、LEDアレーは、配線がズレると色が
出なくなるのでご注意ください。
(間違えても抜かないで)

この子は、寒いのと乾燥が苦手です。
絵がズレたり(色ずれ)、線が出たり(帯汚れ)します。
設置場所に気を使ってあげてください。
カバーが大きめで上開きのため、
上空に空間が必要です。
完全にオープンにしないと奥の
シアンカートリッジは交換できません。
背面カバーを開ける為にも
引っ張り出し易い台車に乗せれば
すべて解決!?
一番よく交換する黒トナーカートリッジだけは
フロントカバーのみ開ければ交換できますが
トナーが零れるのでおススメできません。
なんでRicohさんは、
どの機種もカラードラムユニットを
セット売りするのでしょう?
トラブル発生したら、
単色で替えたくなると思うのですが、、、
ご家庭でこのプリンターを運用、、、
確かにメンテナンス性は良いのかもしれません。
ただし、大き過ぎますし五月蠅い熱い。
メンテナンスはし易いものの上空に空間が
必要な点でご自宅での運用はお薦めし難いです。
手前に引き出す場所も私の部屋では無理です。
お布団を敷く場所が無くなっちゃう。
A3プリントをする予定のない方には、
無縁ではないかと推察します。
再生トナーは、何処でも作って売られています。
しかし、意外と気難しいトナーが使われております。
もしお使いの再生トナーカートリッジで問題なく
印刷できたのでしたら、
その銘柄を買い続けることをお勧めします。
たとえ純正品であっても
変える事にはリスクがあります。
異なるトナーが混ざり合うのは大変危険です。
全体的にくすんでしまったり、スジで汚れたり、
トナーが零れ出てくることも考えられます。
そうなるとドラムユニットを
交換する他なくなります。
逆に言えば、ドラムユニット交換のタイミングが
トナーの運用を変える最良のタイミングとなります。
ドラムユニットの再生品もあります。
どちらも再生品での運用をお考えでしたら、
ブランドの統一を。
再生品ドラムユニットであれば、
カラーも単色売りしておりますので、
トラブル発生時には選択肢に
入れていただければと思います。
総合すると、、、
本体価格が落ち着いてきて、大分お手頃感が出てきました。
 

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