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事務機器評論・番外編

事務機器評論 #59

弊社技術部 ご意見番の加藤真⼀が
独断と偏⾒で切り込む事務機器評論!
今回は番外編、プリンターの選定について。
 
再生屋さんは使いよう?
明けましておめでとうございます。
世の中がやっと通常運転に戻り始め、
目まぐるしい環境変化で大変ではありませんでしたか?
弊社は何とか年を越す準備が出来そうな気配を感じる中
この原稿を書いています。
本当に、いつも読んでいただいている皆さまと製品を
購入していただいたお客さまには、感謝しかありません。
今回は、再生屋から見たレーザープリンターの
選定について書いてみたいと思います。
普段、業務にレーザープリンターをご使用の皆さま、
プリンターって何を基準に選びましたか?
インクジェットとレーザープリンターの領域は
ペーパーレス化によりオーバーラップしてきていて
どう選んでいるのか、非常に気になります。
選択肢をレーザープリンターに限っても
印刷スペックは何処のプリンターもほぼほぼ横並びで
今どき1200dpi、A4で分速40枚、両面ユニット付き
1000ベースLAN、無線LAN搭載は当たり前で、
正直、カタログスペックだけなら
どこのプリンターを買っても全く同じです。 
給紙系や色目にメーカーの違いが色濃く出ているのですが
一般のお客様がそれを気にしているのを
あまり見たことありません。後になってから

「相談していただければ…」と思うこと多数。
レーザープリンターの外観って、味気なくないですか?
こんな事を思うようになったのも、あるお客様から
「タッチパネルのプリンター」について
教えて欲しいと言われたからです。
曰く「ボタンが付いていてはダメ」だそうで、、、
受付から見える所に置くからには「スマート」でないと。
言われてみれば、確かに機能ばかりに目を捕らわれて
デザインについては二の次と思っていました。
白物家電 (もう死語?)だってカラフルになってきたのに
レーザープリンターは高い買い物なのに、…なデザイン。
メーカー毎の特徴的な配色はありますが
オフィスに溶け込むカラーとは言い難いです。
オフィスで見える所から隠す方法もありますが
印刷物が取り難くなってしまったら意味がありません。
プリンター選定にあたって
再生品を用いて運用を考えるのであれば
是非考慮して欲しい点があります。
レーザー・インクジェットプリンター共に
カートリッジの再生するにあたって
機種によって簡単なもの、難しいもの、
絶望に近いものなどの特徴があります。
その理由は様々なのですが、基本的に再生屋さんには
純正メーカーは、材料を売ってはくれません。
その為、全ての部品を純正と異なるところから
購入する必要があります。 
 
純正メーカーがプリンター用に莫大な金額を
かけて開発したトナーやインクは買えません。
安定的に入手できないという難しさは、
想像に難しくないかな?と思い、ここでは割愛します。
 
トナー以外の要因としては、
アフターメーカーのチップ開発の難易度が高くて
出せない物やアフターメーカーが純正資本と提携して
開発そのものが止まっているものもあります。
「訴えてやる!」という感じで
再生屋さんが訴訟に巻き込まれるケースもあり、
業界全体が委縮して再生が出てこないことも。
 
構造的な難易度の変化として
最近のプリンターの特徴は、トナーカートリッジと
ドラムユニットが別々になっています。
高級なカラー機でなくともドラムユニットのライフが
5万枚越えの物も出てきました。
数万枚(ドラムユニットのライフ以下)しか印刷しない方には
ランニングコストが低く抑えられる仕組みです。
 
しかし、数十万枚も刷られるヘビーユーザーにとっては
ドラムユニット代が、ただただコストupとなっています。
また、トラブルが発生すると犠牲となる
ドラムユニットが高い数値設定に。
ましてや本体を買うよりも高いとか。
もしかして、使い続けて欲しくないのかなぁ?
 
再生屋としてここを何とかしたいのですが
ドラムユニットの再生は
ロットがまとまり難く二の足を踏んでいるのが現状です。
手前味噌ですが、一部の機種で
メンテナンス性
分かり易いコストを目指し
ドラムユニットをトナーカートリッジに接着して
一体型カートリッジとして販売する試みを行っております。
 
在宅勤務にレーザープリンターは
導入コストを考えると明確な目的が無いと
宝の持ち腐れになりそうです。
カートリッジの印刷可能枚数から考えても
3,000枚とか 家庭向けではありません。
スターターカートリッジを使い切るのも
難しいと思われ。
ただ、印刷枚数が多いおかげでインクジェットプリンターで
良く遭遇する「いいとこでインク切れ」がありません。
どんなにショボいレーザープリンターでも
インクジェットでは出せないシャープな印刷ができます。
逆に印刷の濃さはインクジェットに分があります。
再生品ありきで運用コスト計算をしての
機種選定の場合はお近くの再生屋さんにご相談を。
もし、お近くの再生屋さんに相談できないのであれば
型遅れの新品プリンターが多く売られている
機種を導入するのが良いかと思います。
型遅れということは、再生カートリッジの
開発時間があったことになります。
多数売られているということは、
そこそこの人気機種だったということです。
人気機種であれば、再生屋さんは
こぞって再生品を開発したハズです。
つまりは、再生品を選び放題。意外と不人気機種は
早々に型遅れ品の販売が少なくなるのでご安心を!
新品であれば、メーカー保証もありますし、
販売終了から7年はメンテナンスパーツも供給されます。
消耗品も当然それ以上の期間販売されています。
ただ、オプションパーツも揃えたいとお考えだと
型遅れは商品が揃わない可能性があるのでご注意ください。
 
総合すると、、、
再生品で運用をお考えの方は、
機種選定時に再生屋にご相談ください。
再生屋さんの対応力も分かって一石二鳥ですよ!
 

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