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事務機器評論・番外編

事務機器評論 #68

弊社技術部 ご意見番の加藤真一が
独断と偏⾒で切り込む事務機器評論!
今回は番外編として再生屋のつぶやきです。

 

明けましておめでとうございます。
世間の(否、一部の親会社の)荒波に揉まれる中、
この原稿を書いています。
遠からずこの日が来ると思っていましたが、、、
あの会社は、まったく。
我々が揉まれようと何しようと、
いつも読んでいただいている皆様と弊社製品を
購入していただいたお客様には、感謝しかありません。
今回のテーマとして、
番外編なので取り留めもなく再生屋のつぶやきを
書いてみたいと思います。
年末、Fujifilmと仲違いをしたXeroxがLexmarkを
Ninestarから購入するとのニュースが流れてきました。
Fujifilmとの関係が切れ、Xeroxは大判以外の
プリンターを作れなくなりました。
今後もプリンティングビジネスを続ける上で他の
プリンターメーカーとの協業・買収は死活問題でしょう。
でも、親会社と関わりがあったLexmarkか、、、
昨年、私が、この事務機器評論を更新できたのが7本。
出来れば月2回の更新で1年間に、
23本更新したいと考えています。
でも、今年は、我々が現行機で買ったプリンターが
少なすぎました。
しかも一台は、ジェルジェットプリンターでした。
個人的には、一部忌避しているプリンターが
数台はありました。
まだ、欲しいけど買えていないプリンターも
4台くらいはありますが、
それらを足しても到底23本には及びません。
私の食種が伸びない理由として大物新機種は
あったのですが各メーカーさんから出てきた新機種が
少なすぎました。
言い換えると、
表面的なマイナーチェンジ機やOEMはあったのですが
革新的な新しいプリンターが少なかったのです。
それは、このプリンティング業界の収益性の悪さが
出ているのではないかと感じてしまいます。
各メーカーが、新機種に掛けられるお金が
減ってきている(儲からない)ためでしょう。
ならば、モデルチェンジ等しなければ良いのですが
新規性を感じさせないとという強迫観念に
駆られているのかもしれません。
昨年末に中国まで、再生用のショートパーツを
買いに行きました。
コピーカートリッジ作成に手を染める気は
ありませんが部品として欲しいものがあるのです。
値段も十分に折り合います。

でも、最小販売ロットが、全く合いません。
黙って「2万個とか10万個の1ロットを全部買って」
とか言ってきます。
この部品は、コピーカートリッジの為に
生産されている部品なので、
一日に数ロット以上生産して、
月に50万個から100万個を納入していると聞いて
圧倒されてしまいます。
我々の工場は、月に2万台くらいは作っていますが
800機種合わせて2万台です。1機種で1万台なんて
もうずいぶん長いこと作っていません。
それくらいの破壊力のある機種があって欲しいですが
もうこれからそんな機種が出ることはないでしょう。
作っている側にしてみれば、
確かに単価12円で1000個売って欲しいとか言われても
お小遣いにもなりません。
さらに2万個づつ出来る部品から1000個抜かれたら
残りの19000個の部品をどうして良いか
分からなくなります。
つまりは、日本全体で再生品の生産量をかき集めても
とてもではないが中国で作られるコピーカートリッジの
生産量に太刀打ちできないという事です。
では世界に販売できる製品を、、、
となるのですが日本と世界では売れ筋商品が異なっていて
共通で販売できるものが少ないという弱点があります。
例えば、日本では今でもA3機が売れていますが
世界ではA4機が中心となっていて
A3シングルファンクション機なんて売られていません。
 
そうなると月に200万台以上を生産している
コピーカートリッジメーカーと真っ向から
勝負しないといけません。
 
結果、買いに行った部品は、
2万個なら単価1円20銭でも良いよとは
言ってくれるので総額としては、良いのです。

 
しかし、環境にやさしいを自負する再生屋として
19000個を捨てる選択はできませんでした。
まあ、実際に買ったとしたら、
未来永劫、倉庫の肥やしになっていたと思いますが。
 
意外と再生屋さん各社は、
再生品を真面目に手作業で作っています。
機械化率を上げたくても前に言った通りで数量が
少なすぎて、機械化できていないです。
 
一方で我々は、再生屋として、
「再生品だから」と手を抜いているのではないか?
と自問自答しています。
仕様としての部品選定には自信があります。
でも同時に、再生品だから汚れていても仕方ない。
傷がついていても仕方ない。壊れても仕方ない。
と思っているふしがあります。
しかし、工業製品として考えた場合、
傷物や汚れはB級品ですし、
壊れるのは商品として論外です。
高いお金を頂戴する以上、本体に傷があるなら、
塗ってでも綺麗にするのが本筋かと、、、
我々の再生品は、全数検査を通って出荷されています。
それでも、お客様の手に届いた時に
トナー漏れや破損が発生しています。
輸送中の事故なのでしょうが、
それが言い訳になるでしょうか?
輸送事故が発生することが分かっているなら
それに負けない梱包仕様を作成する必要があります。
実際はコストを言い訳にして出来ていないのですが。
今年は、少しづつでもこれらを
改善していきたいと思います。
総合すると、、、
再生品を作る我々に慢心があったのは否めません。
皆様の信頼に足る商品づくりを目指して頑張ります。
 

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