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事務機器評論・番外編

事務機器評論 #30

弊社の技術部 部⻑ 加藤真⼀が
独断と偏⾒で切り込む事務機器評論!
今回のテーマは 再生カートリッジ
皆様、昨年一年はどんな年でしたか?
弊社では、皆様の応援のお陰で
昨年30期を迎えることができました。
この事務機器評論もめでたく30回を迎えることができました。
そこで、初めて雑記をお送りしたいと思います。
レーザープリンターのカートリッジって、
色んな種類が売られてますよね?
純正品・並行輸入品・汎用品・互換品・リビルト品
再生品・コピー品・コンパチ品・模造品、、、etc.
みなさん、これらが何者なのか分かりますか?
実は私も一部、分からないんです。
 
純正品は勿論、皆さんお持ちのプリンターを作った
メーカーが作ったカートリッジです。
値段はメンテナンス費用や不測の事態に備える費用、
過去と将来の開発
かなり高めの設定です。ほとんどは新品なのですが、
一部、純正メーカー製の再生品も混じっています。
性能は、純正品ですから…これが基準です。
並行輸入品や汎用品は、主に海外で売っている純正品を
国内で使えるように加工して販売しています。
この“使えるように加工して”の部分が怪しくて、、、
一部ではトナーを増量されていたり、
コピー品なんかが混ざっています。
本物(?)の汎用品の値段は海外等のカートリッジ実売価格に
依存しており、高めなのが一般的です。価格が高い偽物や
安い良品が混ざって販売されており、
消費者にとって非常に分かり難い状態です。
真面目に作られた商品なら、
良くも悪くも純正と同じ性能となります。
 
互換品やコンパチ品(コンパチブル商品の省略形?)は
“使えるように加工して”いる商品と言う意味のネーミングです。
ですが、、、実情は、ほとんどコピー商品ですね。
勝手に純正品を模したカートリッジが
模造品とかコピー品と呼ばれます。
ここでコピー品の是非を問うつもりはありません。
コピー品は、部品を一から、すべて新しく製造しているので
外観が綺麗な事、製造に手間が掛からないので安いのが特徴。
何故か[QC]ってシールが好きでほとんどのコピー品に
貼ってあります。品質は神のみぞ知る。
 
真面目な再生品やリビルト品は、使い終わった純正品の筐体を
そのまま再利用して組み立てたカートリッジです。
先に純正メーカーが作る再生品について書きましたが、
これらは再生品のカテゴリーで呼ばれることは少ないです。
純正以外のメーカーは、トナーや一部の機能部品は、
仕方なく純正以外のメーカーが製作した部品に交換します。 
 
再生品として販売される一部には、
環境にやさしいイメージからコピー品なのに再生品として
売られています(なので、先に“真面目な”と付けてみました)
売り文句に中国製なのに
“国内再生”とか“ISO認証工場”とか、、、
適当に全部書いてコピー品を売っています。
再生品の値段は、コピー品より高め、汎用品よりも
安めな中途半端な感じです。 
 
再生カートリッジって、正直言って安さだけが
“売り”みたいな感じですよね?
でも実は、再生品に使う材料の値段は、
純正品なんか目じゃないくらい高いんです。
まぁ、これは、純正に比べ数量が出ないので
量産効果が低いですから仕方ありません。
同じように生産効率も再生する筐体の痛みが千差万別なので
量産効果薄く機械化し難い商品なので安くなりません。
先に書きましたが、メンテナンス費用や不測の事態、
開発費が少ししか乗っていないのが最大の違いとなります。 
 
プリンターは一般的な使われ方のとして、
5%程度の原稿を各色まんべんなく安定して刷ることを
想定して作られています。この様な印刷用途であれば、
再生品は純正品に近い性能が出せると思います。
名前と判子だけ印刷とか、写真のみを印刷する等の
使用方法は想定を外れていく為、
再生品の品質では厳しくなっていきます。
純正品なら常に性能が良いのかと言われれば疑問です。
しかし、純正品は想定を外れた時のカバーできる範囲が
再生品に比べ確実に広いです。
 
もし、純正品のカバーできる範囲を超えた使い方に特化したい
(例えば、カートリッジの交換回数を減らしたい。
寒い部屋で使いたい。ドラムが痛んでいないのに交換したくない。
テカテカの紙に刷りたい。等々)。
そんなご希望があれば、
我々の様な再生屋に相談するのもアリです。
どうしたら、そのお困りごとに応えられるか真剣に
考えてくれるはずです。そして一部の性能に特化した商品を
ラインナップしてくれるかもしれません。
私たちはそんな仕様を何種類も作っていたりします。
 
意外(?)と親身になって小回りが利く、、、
多分、これこそが国内で再生している
再生品の最大の特徴だと思います。
 
総合すると、、、コストや性能実績を見ながら
純正品や再生品と上手く付き合っていただければと思います。
 

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