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モノクロ A3 プリンター

事務機器評論 #65

弊社の技術部 ご意見番の加藤真⼀が
独断と偏⾒で切り込む事務機器評論!
今回のテーマは Ricoh P 6510です。

 

平々凡々…
偶然ですが、事務機器評論65回目にしてP6510。
#45で紹介したOKI B842dnの親戚です。
OKIさんとRicohさんの初共同開発したプリンター。
アナウンス時、開発分担は、勝手な想像で、
制御系はOKIさん、駆動系はRicohさんかな?
と思ってました。
制御系だけでなく定着器とか
ドラムユニットもOKIさんだなぁ。
Ricohさんの分担範囲、
狭くない?
見た目は、見た瞬間にRicohさんの
プリンターと分かる不思議。
スッキリした印象だけど、
何故か姉と違い右側が出っ張ってます。この出っ張りは、
オプションでハードディスクとかをセットする所。
右寄せで設置しても白い出っ張りのせいで
寄せた感はありません。見た感じよりも場所を喰います。
旧来のRicoh機にはなかったモニターが起き上がる
機能が付きました。電源ボタンは、
自己主張弱めで左前面についています。
奥ゆかし過ぎて「電源どこ?」ってなってしまう。
とにかく、これでモニターを上から覗き込む必要が
無くなったので、上空が開かない場所にも設置できますね。
でも、紙詰まり等で定着器を取り出す場合には、
上に引き抜くのでやはり上空には、空間が必要だな。
ここら辺の設計は
OKIさん伝統のお家芸ですね。
背面は開ける必要がない(両面印刷で詰まった時だけ)ので
左と奥は寄せられますね。

印刷速度は、A4で45枚/分、B4で28枚/分、
A3なら24枚/分(ここから紙間距離が計算できるな)で
印刷できます。A4両面印刷だと36枚/分なので、
紙を送るために紙管距離が開いちゃうのでしょう。
なかなかの速さなのですが、
今時、ハイエンドのモノクロプリンターは、
どこんちもこんな感じですかね。他社同クラス機の中では、
実勢価格が少し安い気がします。
 
この子は、様々な用紙種類に対応しているところが特徴かな。
小さなB7サイズから長尺のA3ノビまで対応しています。
メディアの厚みは、52~220g/㎡に対応で圧着紙や
カード紙にも対応しているとアナウンスされています。
カード紙は、この前印刷してみましたが、
設定が難しくこれが一発で決まるなら凄いな。
 
従妹の型番末尾に“LE”が付いているモデルが、
ラベル紙に特化して⽤紙搬送部に
フッ素加⼯がされているらしい。
前からRicohさんのモノクロ機は、
給紙系がしっかりとしていたのでシールプリントとかに
お薦めされてきたと思います。

 
今回は、そこを磨いてきたのかな?
LE、、、お前の本気を見せてみろ。
見たい!試したい、、、
弄って触って壊して直したい。
買えたら、ここでご報告します。
 
前からあったのかもですが、
リコー検証センター、、、面白いです。
プリンター購入前にお客様の使いたい用紙で
求める印刷クオリティーが出せるかを検証してくれるみたい。
明らかに用途と買っちゃった機種が一致しないで
苦しんでいるお客様、居るからね。
試してから買えるのは、とても良いことです。
Ricohさん自らがこんな事を無料でしてくれると
我々再生屋の出番が少なくなっちゃうなぁ。

 
消耗品のカートリッジをプリンターに装着する時、
変な所で引っかかる感じで激硬い。
もしもカバーが綺麗に閉まらなかったら、
カートリッジをガチャコンし直してみてください。 
 
RicohさんのSP6400もカッチリ感は無かったけど、
今回は更に輪をかけてカートリッジ回りの建付けが悪いなぁ。
そういう所をしっかりさせるのにコストがかかるのは分かります。
でも、しっかりしていると安心感に繋がって、
愛着も沸くと思うんです。
結果として、また、ここのプリンターを買おうと
思ってくれると思います。
 
トナーカートリッジは、基本的に祖父のSP6400系と
似たようなシルエット。ただ、新設された
トナーカートリッジの下に付いているお皿は、
見た目に、、、機能に、、、無いな。
トナーがプリンターに零れないように気を
使ってくれているのは分かりますが、
結局、外した後に零れちゃうよ。
ズボンが汚れて、午後の戦闘力ゼロになる姿が目に浮かぶ。
我泣き濡れて、じっと手を見る、、、

お父さんのP6010も絶賛発売中なので、
カートリッジの誤発注には、御注意を。
手差しトレイ…これもOKIさんの設計だな。
紙を載せた後、パチンと押さえを降ろしてセットします。
給紙時、しっかりセットした安心感があって非常に良いです。
在宅勤務にA3のモノクロシングルファンクションプリンターは、
要らないでしょう。候補にもなり難いと思います。デスクの上に
このプリンターを置いちゃったら、
ノートパソコンを置く場所もなくなっちゃう。
沢山印刷すれば冬は暖かいと思うけどね。
蛍光灯がチラつきます。
プリンターと同じかそれ以上の大きさの台に乗せてあげないと
給紙トレイが締まらなくなります。
やはり、在宅用としては厳しい。
 
再生品は、間もなく、ぽつりぽつりと出てきそうです。
プリンター発売から暫く再生品が出なかったのは、
ROMチップの解析難易度が高過ぎなのです。
OKIさん少し頑張り過ぎです。
更にもっと難しく出来るのに、あえてしないのは、
独占禁止法に引っかかるギリギリを
狙っていますよね?
消耗品は、トナーとドラムが、別々のタイプとなります。
トナーは、ドラムユニット内で混ざりますので、
メーカーをコロコロ変えるのはお薦めできません
(トナーを混ぜると不具合出やすくなります)。
また、何か発生した際の為にフォローの
しっかりした処からお求めになるのが良いと思います。
総合すると、、、
このクラスのプリンターを求めるのであれば、、、
P6010 の方をお薦めしちゃうかも。
 

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