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事務機器評論・番外編

事務機器両論#44

弊社技術部 ご意見番の加藤真⼀が
独断と偏⾒で切り込む事務機器評論!
今回は カートリッジのコピー品です。
苦しいんです…
みなさま、昨年は良い一年となりましたか?
プリンタ―業界はというと、
“FujifilmさんとXeroxさんのデカップリング”や
“Epsonさんのレーザープリンター終了宣言” など、
様々なことがありました。
再生業界も材料費高騰や部材の納期遅延、
再生屋さんが知財で訴えられた裁判が
確定したりと 内面は波瀾万丈
外からは動きが見えない一年となりました。
水面下では、カルガモの様に超絶速度で足を
バタバタさせているのですが、、、
この事務機器評論も、おっかなびっくり始めて
もう、44回目!
このコラムを楽しみにしていただいた
全世界数名の方々の期待を裏切り、
更新スピードがあげられませんでした。
今年こそは安定して更新していきたいと思います。
今回も昨年のお正月同様、
また勝手なことを書く番外編を
お送りしたいと思います。
#30で少し書きましたが、
今回は、再生品カートリッジと比較した
コピー品についてです。
一般にコピー品の外観は
再生品に比べて、とっても綺麗です。
我々も心を引き締めて再生しないと、、、
コピー品は、箱も綺麗な化粧箱が多く
純正品かそれ以上の物も見られます。
こんなところからも再生品カートリッジとは
一線を画しています。
ただ輸送費の問題と思われますが
純正品より、かなり小さい箱が好まれます。
海外はA4機が主流ですので
コピー品のラインナップはA4機用が多いです。
 
純正や再生品と見比べると、コピー品は
カートリッジ本体に変な艶感、マット仕上げ
薄ら色が付いていることもあります。
(プラスチックの材質のため)
ですが、プリンター用カートリッジの
概観なんて、綺麗か否かしか興味ないでしょう?
 
コピー品は、スペックとして
意外と悪くないものも多数あります。
すごく真面目に作っているのも多いですし、、、
問題点としては、色々な所から販売されていて
同じ物を買いにくいところですね。
(販売ルートが複数アリ)同じ箱でも中身は
同じメーカーが作ったとは限らない驚き。
同じ所から買っていても
箱だけ同じで中身が違うとか、、、
消費者には箱しか見えないので
同じものかを確認する術はありません。
コピー品は再生品と比較して生産量が桁違い、、、
二桁違いで多いです。
再生品を作るのとコピー品を作るのでは
再生品の方が10倍は大変なんです。
それらから量産効果は、
どちらがあるか火を見るよりも明らか。
生産コストは、
純正品<コピー品<<再生品
と言う感じでしょうか。
生産工程を簡単に書いてみたいと思います。
再生品の場合、、、

空カートリッジを集める。
↓ ↓ ↓
清掃しながら分解します。
↓ ↓ ↓
壊れていたら、もう一台分解
しニコイチに。
↓ ↓ ↓
清掃してからもう一度確認。
↓ ↓ ↓
シール類を剥がす。
↓ ↓ ↓
それぞれの部品の再利用可否を検討。
↓ ↓ ↓
印字検査で性能が出ない場合は組み直し。
↓ ↓ ↓
出荷前清掃でゴシゴシ。

↓ ↓ ↓
 梱包出荷検査。


コピー品の生産工程、、、

材料を買うだけ。
↓ ↓ ↓
新品につき、部品が壊れてたら納入業者にクレーム。
↓ ↓ ↓
機械化率高し:組立簡単、充填するだけ。
↓ ↓ ↓
部品が新品なので歩留りは良いハズ。
↓ ↓ ↓
美しいシールを綺麗に貼るのが再生品より大変かな?
↓ ↓ ↓
梱包出荷検査。ここは同じですね。
 
我々再生屋は、
自分たちの製品に自信をもってお薦めしています。
しかし、お客様がコピー品をもって
「この商品の何が悪いの?」って
聞かれると、返事に窮します。
 
もちろん、特許侵害は、
犯罪なので我々は再生をしています。
しかし、お客様がコピーと分からず買ってしまった
品物を忌避する理由には弱いと常々考えています。
 
堂々と 違法品と書いてあれば
買わないでしょうが
互換品等の書き方で売られている物を
避けられないですよね。
値段が安くて、箱が綺麗で
カートリッジの外観はもちろん綺麗で、
印刷が良ければ何の文句もないではないか、、、
 
なので、返事に窮します。
それでも、お客様がコピー品と
気付かずご使用になられたカートリッジでも
リターン再生の依頼は、断らせていただきます。
 
総合すると、、、
結局のところ、我々再生屋が提供できる
再生品の品質は安心感しかないのかもしれません。
お客様に何時でも同じ物を安心して
使ってもらえるように作り続けてまいります。
 
 

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